第2部 礼典諸式 第4節 入会式 この式は他教会からの転会者に対して、その必要があると認めたとき、また洗礼式後更に入会式を挙行する場合、あるいは幼児洗礼のみで成人し培餐者となる場合に応用する。多くは礼拝後に挙行する。 式辞 私たちの愛する兄弟姉妹、聖書は私たちに対して、教会は神の一家族、すなわち教会は体でキリストがその頭であることを教えています。福音の主旨は、全て信じる者を一つに合わせることにあります。 そもそも教会の交わりは、キリストを中心に神の愛をもって互いに親しみ、互いに喜び、且つ贖いの愛に感謝し、進んで新約の祭司として尊い奉仕の生活をなし、身においても魂においても神の栄光を現すことにあります。 本日、神の尊い御摂理によって、私たちの教会に入会され、共に教会生活をなそうとする兄弟(姉妹)よ、これは信徒としての義務であり、御旨にかなうことと信じます。このような人は主の家に植えられ、私たちの神の大庭に栄える者でありますから、平和を第一にして互いに助け、過ちに陥らないように互いに防ぎ常に福音を信じて共に励まし、礼拝を守り互いに祈り、常に目覚めて、再臨の希望に生き、主の花嫁として豊かな教会生活を歩まれることを望みます。 聖書(旧約) 詩篇92篇(抜粋) 1 主に感謝するのは、良いことです。いと高き方よ。あなたの御名にほめ歌を歌うことは。 2 朝に、あなたの恵みを、夜ごとに、あなたの真実を言い表わすことは。 3 十弦の琴や六弦の琴、それに立琴によるたえなる調べに合わせて。 4 主よ。あなたは、あなたのなさったことで、私を喜ばせてくださいましたから、私は、あなたの御手のわざを、喜び歌います。 5 主よ。あなたのみわざはなんと大きいことでしょう。あなたの御計らいは、いとも深いのです。 12 正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。 13 彼らは、主の家に植えられ、私たちの神の大庭で栄えます。 14 彼らは年老いてもなお、実を実らせ、みずみずしく、おい茂っていましょう。 15 こうして彼らは、主の正しいことを告げましょう。主は、わが岩。主には不正がありません。 聖書(新約) テモテへの手紙第一 6章3−12節 違ったことを教え、私たちの主イエス・キリストの健全なことばと敬虔にかなう教えとに同意しない人がいるなら、その人は高慢になっており、何一つ悟らず、疑いをかけたり、ことばの争いをしたりする病気にかかっているのです。そこから、ねたみ、争い、そしり、悪意の疑りが生じ、また、知性が腐ってしまって真理を失った人々、すなわち敬虔を利得の手段と考えている人たちの間には、絶え間のない紛争が生じるのです。しかし、満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です。私たちは何一つこの世に持って来なかったし、また何一つ持って出ることもできません。衣食があれば、それで満足すべきです。金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲とに陥ります。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました。しかし、神の人よ。あなたは、これらのことを避け、正しさ、敬虔、信仰、愛、忍耐、柔和を熱心に求めなさい。信仰の戦いを勇敢に戦い、永遠のいのちを獲得しなさい。あなたはこのために召され、また、多くの証人たちの前でりっぱな告白をしました。 祈祷 聖なる御父よ、いま御前に立つ兄弟(姉妹)を世の初めから選び分かち、信仰に導きたもうて今日まで養い育ててくださった恵みに感謝いたします。神の豊かな御導きにより、今回私たちの教会で共に神を拝し、信仰の養いを受けて、豊かな信仰生活を営ませてくださる恵みを感謝いたします。私たち教会員一同は、主にあってこの兄弟(姉妹)を受け入れます。今後心を合わせ、思いを同じくして祈り合い、信仰の戦いの同労者となるなることを思って、なお一層共に励むことができるようにしてください。「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです」とのみことばに従い、教会員一同とともにいよいよ神の国とその義とを求める者とならせてください。主の御名によってお祈りいたします。 アーメン。 祈祷(1名か2,3名。または一同で祈るのがよい。) 主の祈り 賛美 聖歌 512番 「みたみよたたかえ」 (最後に、入会者に簡単な挨拶をさせるのもよい。)